INTERVIEW EY税理士法人
沖縄事務所勤務
上門 光紀 さん (29歳) 浦添商業高校
専門学校 那覇日経ビジネス
キャリアビジネス科卒
TAC在籍時期:2009年9月~2014年7月

税理士を目指した理由

簿記・会計の世界をさらに極めたかった

 浦添商業高校に入学し、「将来仕事で役立つかな」。位の感じで簿記の勉強を初めたのですが、そこで簿記の面白さに取り憑かれ、簿記の3級、2級、1級とチャレンジして行きました。そして、専門学校へ入学後の6月の試験で日商1級に合格し、簿記・会計の世界をさらに極めたいと思い、税理士試験への挑戦を決意しました。

TACを選んだ理由

税理士講座奨学生制度が決め手

 専門学校那覇日経ビジネスのキャリアビジネス科には、同じ日経教育グループの「TAC沖縄校」との間で、税理士試験合格をサポートする「税理士講座奨学生制度」があったからです。

効果があったと思える勉強法

スケジュールを管理し自身でペースを作る。 理論は音読が一番効果的

 TACには全国に税理士試験合格を目指すライバルが、たくさんいます。そこで、TACが提示するスケジュールに沿って教材をこなすことで、勉強のペースを作ることができました。特に、答練において、簿記・財表は上位30%、税法は上位20%に入ることを合格の目安にしていました。TACの教材は、まず総則について学習し、その後個別の論点に入っていく構成になっており、私にはとても学びやすかったです。たまに、好奇心をそそるようなトピックを読むことで、学習の気分転換をはかることもできました。それと理論は、音読で覚えることが一番効果的でした。

EY税理士法人を志望した理由

大きな組織で働くことに挑戦したかった

EY税理士法人は、海外の大手会計事務所「big4」の1つで、世界的なネットワークを持っています。そのような大きな組織で働くことに、挑戦してみたいと思いました。

現在の職務内容と仕事でやりがいを感じる時

申告書の作成とチェック。記帳代行など。クライアントとの協働、先輩たちに恵まれた職場環境

 現在は申告書の作成(法人がメインですが、個人企業に携わることもあります)、申告書のチェック、記帳代行が主な職務内容です。 仕事でやりがいを感じる時は1月~6月の消費税や法人税の申告を終えた時です。というのも、申告書の作成は、クライアント先企業の経理の方との共同作業で創り上げて行きますので、やり終えた時にはなんとも言えない安堵感や達成感があります。また、私どもの組織では、1つの仕事に作成を担当する私以外に、上司である「シニア」、その上司である「マネジャー」が関わります。そこで、自分が考えた処理の判断基準や根拠に関して、先輩たちからの積極的なフィードバックを受けた時、自分がいる環境への感謝と、やりがいを感じます。

今後AIで税理士業務の自動化される話があるがどう考えるか?

ダイレクトに人と関わる業務は容易ではない。サポートとしての存在を前向きに捉える

 たしかに、記帳代行のような業務は、自動化がさらに進むと思います。これは、税理士法人というより、金融機関などでもRPAなどの導入が始まっており、業務の効率化を図ることは当然のことです。しかしながら、計算処理の自動化はあっても、クライアント先企業の担当の方と、その取引に関する背景や、個別の事情を考慮しながら、処理の妥当性を判断していくなど、ダイレクトに人と関わる業務の自動化は、容易には実現しないと考えています。従って、AIに代表されるテクノロジーの進化は、私たちの仕事をサポートしてくれる存在として、前向きに捉えています。

今後の目標

事務所にさらに貢献できる人材になる

まだ、まだ、仕事で学ばなければいけないことが多くあります。今はお給料を頂きながら実践的に学ばせて頂いている時期です。先輩や上司からの的確なフィードバックを学びに変えながら知識を蓄積し、一日も早く事務所に、さらに貢献できる人材になることが、今の私の目標です。

TAC受講生へのメッセージ

試験は長丁場。自習室を活用し励まし合う仲間を持つ

 TACで良かったです。私は朝、TACで清掃のアルバイトをさせてもらい、夜は日経で自習管理人のアルバイトもしました。その間はTACの自習室で勉強に打ち込みました。自分が集中して勉強できる場所、励まし合う仲間がいる場所があるというのは、なかなか良いものです。長丁場の国家試験合格を勝ち取るには、私にとっては大切なことでした。皆さんもそのような、自分が合格するための場所を持ってください。